2008年3月 5日 (水)

本物のベートーヴェン シリーズ① ギレリスのピアノソナタ

本物のベートーヴェンというテーマで何回か語ったみたい。

ギレリスの「悲愴」を毎回聴くと、毎回感動してしまう。曲を精巧にテクニックとして演奏するだけなら、機械でも良いし、若いピアノニストにもいっぱい弾ける人はいるだろう。ただし、ここまで淡々と弾きながら、鋭く孤高に、しかし暖かい響きを作り出すことの出来るピアニストは滅多にいないと思う。

2008年3月 4日 (火)

ブレンデル ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 レヴァイン&シカゴ響

ブレンデルの録音は不思議な録音が多い。

特徴としては、過度で細かい表現技法を使用しているが、それをかなり冷静にドライにやっているせいで、音楽に魂がこもっていないように聴こえる場合がある。ライブだと、ハートともなってくるのかもしれないけれど・・・。

ただ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は得意なのだろう。いい演奏だ。

レバインのきびきびした伴奏もよい。

ラトル&ウィーンフィルとの演奏もいい演奏だと思う。

最近のアバド&ルツェルンとの演奏は、ブレンデルによる『ベートーヴェンはこうでなければならない』という格言をもらったような気がする。仰ぎ見るような孤高な演奏だ。

2008年3月 2日 (日)

ショパン ピアノ協奏曲第1番 アルゲリッチ&アバド ロンドン響

ショパンのピアノ協奏曲第1番を満喫できる演奏です。

アルゲリッチは、何度もこの曲を演奏しているけれど、このCDはその初期のものだと思います。(1965年ごろの録音) 一音一音を丁寧に紡ぎ出すって感じです。最近のアルゲリッチにはない丁寧さがあります。

2楽章のピアノの静謐な雰囲気はなんとも言えません。死んで生き返ったとしてもまたこの曲のこの演奏に出会いたいと思わせるものがあります。

やっぱり、レガートが美しい。これを生で聴くとどんな感じになろう。

伴奏のアバド&ロンドン響も丁寧な音楽作りで、その点アルゲリッチ共通していて良いです。

Zutukishoten2005img533x464118841243

2008年2月10日 (日)

ドボルザーク 交響曲第8番 シリーズ④『ウィーンフィルⅡ』

朝は、全く雪など積もっていなかったのに、気づいたら一面雪景色でした。

僕はウィーンフィルのドボ8の中で、このマゼール盤が一番良いと思っています。まあ、一番良いとは一番ウィーンフィルらしさが出てるということです。

マゼールとウィーンフィルとの演奏のなかには、いくつかの駆け引きがあって、その中から刺激や緊張が生まれています。

特に、トランペットの音色は最高です。

1960年代の古い響きを残した1980年代のウィーンフィルと、デジタル録音技術が融合して、CDとしては最高のウィーンフィルのドボ8が聴けるのだと思います。

Dscn0563

2008年2月 9日 (土)

ドボルザーク 交響曲第8番 シリーズ③『ウィーンフィル』

ウィーンフィルの音色はドボルザークによく合う。

CDも多種あり、僕の持っているのは、小澤征爾、チョン・ミュンフン、晩年のカラヤン、マゼールのCDである。

小澤の演奏は一言でいうと、「指揮しすぎ」という感じだ。アンサンブルはしっかりまとまっているが、聴いていて楽しくない。響きがデッドで、聴いていてガリガリ、バチバチという感じがする。

チョン・ミュンフンの演奏は、小澤とは全く逆で、指揮の姿をあまり感じない。チョンはオーケストラに少し遠慮しているのか、またはスタジオ録音ゆえにテンションが上がらないのか、炎の燃えあがるような姿ではない。しかし、音楽の振幅の幅を描きながら、柔らかい響きを引き出している。3楽章は師匠のジュリーニの影響かどうかは分からないが、しっかりと歌われていて、聴いていて心地いい。これこそ、ドボルザークだという感じだ。

カラヤンの演奏は、両者の中間を行きつつ、レガート偏愛主義を貫いている。ところどころにメロディーをレガートで演奏させている。3楽章もメロディーを浮き立たせて演奏している。このCDには9番がカップリングされているが、こちらは、巨匠カラヤンの音楽による独特の音楽が展開されている。これはこれで素晴らしい。

ここらへんで今日は疲れました。マゼールはまた明日。

2008年2月 7日 (木)

ドボルザーク 交響曲第8番 シリーズ②『テンシュテット&ロンドンフィル』

テンシュテットはものすごいテンションの高さでドボ8を演奏しきっている。その迫真の演技は素晴らしいと思う。欠けるとすると、チェコらしさかな。やっぱりこの曲は、チェコっぽい雰囲気が欲しいよね。あんまり良くわかんないけど、それは和声の響かせかたとか、音色とかなのかもしれないけど・・・。夕方にぼんやりと景色を見ると、少しノスタルジックな気分になる感じが無いかな。ちょっとベートーヴェンとかブルックナーみたいな精神的な世界に行き過ぎているなぁ。

ロンドンフィルは上手いようで、響きが薄いところがあるけど、そのせいかもしれない。

ポイント① 1楽章の一番盛り上がったトランペットのソロ・・・ロータリートランペットで吹いて欲しかったな。

ポイント② 2楽章のパウゼからティンパニのロールの上に木管のコラールが出てくるところ・・・迫真の演技で素晴らしい。

ポイント③ 2楽章の終結部の盛り上がるところ・・・弦楽器のねっとり感もよいし、きちんと解決するのがトランペットで分かる。ただしロータリートランペットの方がいいなぁ。

ポイント④ 3楽章・・・イマイチだな。マーラーであんだけ説得力のあるテンシュテットが・・・。もっとメロディを歌って欲しかったな。

ポイント⑤ 4楽章 冒頭のトランペット・・・甘い音色がいいなぁ。

ポイント⑥ 4楽章 フルートのソロ・・・ぎりぎりセーフ

ポイント⑦ 4楽章 どんちゃん騒ぎ度・・・90% 快速で気持ちいい。どんちゃん騒ぎの終わった後の回顧シーンみたいなところの雰囲気は素晴らしい。また、フィナーレも素晴らしい。

聞きとおしてみると、これがベルリンフィルとかだったら全然違う演奏になっていたかもと思えてならないなぁ。イギリスのオーケストラはドボルザークが合ってないのかもしれなません。シベリウスはよく合っていると思いますが・・・。

Dscn0562_2

2008年2月 6日 (水)

ドボルザーク 交響曲第8番 シリーズ①『ジュリーニ&シカゴ響』

僕のCDの中で一番同曲異演の数が多いのはドボルザーク交響曲8番だと思う。

ドボ8はいろいろ聴きどころが多い。

ジュリーニ&シカゴ響の演奏は噛み締めるような、石に文字を刻み付けるような演奏だ。

シカゴ響らしい、大きな歌い方がこの曲にばっちり合っていて、スケール大きい。全体的に木管もよく歌っている。もう少し自発性が感じられても良いかなとも思うけど、これも芸術だろう。

ポイント① 1楽章の一番盛り上がったトランペットのソロ・・・最高だけど、もう少し気高さが欲しい。

ポイント② 2楽章のパウゼからティンパニのロールの上に木管のコラールが出てくるところ・・・もっと緊迫感が欲しい、ティンパニはもっと決めても良いと思う。

ポイント③ 2楽章の終結部の盛り上がるところ・・・もう少しトランペットを際立たせて欲しい。

ポイント④ 3楽章・・・歌うジュリーニの独壇場、伴奏のリズムを上手いことメロディにからませて素晴らしい。中間部の微妙な間合い、バイオリンの歌わせ方が最高。

ポイント⑤ 4楽章 冒頭のトランペット・・・ハーセス最高

ポイント⑥ 4楽章 フルートのソロ・・・ノリに欠けて少し苦しい

ポイント⑦ 4楽章 どんちゃん騒ぎ度・・・60% 重たいトレーラが進んでる(盛り上がるところはそこそこ)

Dscn0561

2008年2月 5日 (火)

アラウのベートーヴェン〔ピアノソナタ第31番〕

古い録音である。

アラウが一人ピアノに語りかけているようである。

しかし、音楽の神が宿っていると思う。

変ロ長調って響きが良いなあ。3楽章はほんとに魔法にかかったような演奏な気がします。

Dscn0560 

2008年2月 4日 (月)

ベルリンフィルの音!!【ヴァント指揮ブルックナー9番】

Photo これぞ、ベルリンフィルの音と思えるCDはなかなか無いと思う。

アバドのCDは、アバドらしいと思えるCDは多いけどベルリンフィルらしいなと思えるのは少ないと思う。

そんな中でヴァントの指揮したブルックナーの9番はベルリンフィルの音と思える厚みのある音だ。80代の指揮者が指揮していると思えない、といって若い指揮者が指揮しているとは思えない、ブルックナーという凄い音楽がおのずと語りかけてくるような演奏だ。

なんといっても響きの作り方が凄い。和声の広がり、不気味な響き、暖かい響き、集中した響きというのが克明に作り上げられている。もちろんヴァントが指示を与えているのだろうけど、克明に表現できるベルリンフィルも凄い。

ティンパニは、世界一のセーガースだ!! 彼の音はまさしく神の啓示に近い地響きだ!!!

2008年2月 3日 (日)

アルゲリッチ&デュトワ プロコフィエフ ピアノ協奏曲3番

今年は、アルゲリッチを生で見たい!!とおもってます。

幸いアルゲリッチは毎年別府アルゲリッチ音楽祭に来るので、そこを狙っていこうと思っています。今年の曲は・・・

『プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番』

とのことです。早速今日は、買い物ついでにタワーレコードにいってCDを買ってきました。

僕のプロコフィエフのイメージは=マグマ大使という感じですが・・・。

ピアノ協奏曲の第3番はとても聞きやすかったです。デュトワ&モントリオール響との一体感がなんとも良いし。ライブ録音のような覇気を感じます。

Photo

ちなみに今日のゲット品はこのCDとコンバースのオールスターです。定番のアイテムですが、これまで割とアディダス派だったのですが、最近の服装に合いそうなので買いました。

別府アルゲリッチ音楽祭の公式リンク

http://www.argerich-mf.jp/index.html

«ドボルザーク 交響曲第9番 ケンペ指揮チューリッヒ・トーンハレ